2.禁忌(次の患者には投与しないこと)本剤の成分に対し過敏症の既往歴のある患者3.組成・性状3.1組成本品はバイアルA及びバイアルBの2バイアルにて構成される。販売名オクトレオスキャン静注用セットバイアルA(1.1mL):放射性医薬品基準塩化インジウム(111In)溶液(ペンテトレオチド用)バイアルB:注射用ペンテトレオチド有効成分1バイアル中塩化インジウム(111In)122MBq(検定日時)1バイアル中ペンテトレオチド10μg添加剤1バイアル中塩化第二鉄4~8μg、塩酸適量1バイアル中ゲンチジン酸2mg、クエン酸ナトリウム水和物5.6mg、クエン酸水和物0.40mg、イノシトール10mg3.2製剤の性状販売名オクトレオスキャン静注用セット外観バイアルA:無色澄明の液バイアルB:白色の粉末又は塊調製後注射液(インジウムペンテトレオチド(111In)注射液):無色澄明の液pH調製後注射液:3.0~5.0浸透圧比調製後注射液:約0.6(生理食塩液に対する比)4.効能又は効果神経内分泌腫瘍の診断におけるソマトスタチン受容体シンチグラフィ5.効能又は効果に関連する注意神経内分泌腫瘍(NET)であってもソマトスタチン受容体(SSTR)を発現していない場合は検出できないことに留意すること。また、インスリノーマについてはSSTRの発現が他のNETに比べて少ないため、本剤により検出できない場合があることに留意すること。[17.1.1,17.1.2参照]6.用法及び用量〈インジウムペンテトレオチド(111In)注射液の調製〉バイアルAの全量をバイアルBに加えて振り混ぜた後、常温で30分間放置する。〈ソマトスタチン受容体シンチグラフィ〉通常、成人には本品111MBqを静脈内投与し、4時間後及び24時間後にガンマカメラを用いてシンチグラムを得る。必要に応じて、48時間後にもシンチグラムを得る。投与量は、患者の状態により適宜増減する。必要に応じて、断層像を追加する。8.重要な基本的注意診断上の有益性が被曝による不利益を上回ると判断される場合にのみ投与することとし、投与量は最小限度にとどめること。9.特定の背景を有する患者に関する注意9.2腎機能障害患者本剤は主に尿中に排泄されるため、被曝線量が増加する可能性がある。[16.5参照]9.5妊婦妊婦又は妊娠している可能性のある女性には、診断上の有益性が被曝による不利益を上回ると判断される場合にのみ投与すること。9.6授乳婦診断上の有益性及び母乳栄養の有益性を考慮し、授乳の継続又は中止を検討すること。9.7小児等小児等を対象とした臨床試験は実施していない。9.8高齢者患者の状態を十分に観察しながら慎重に投与すること。一般に生理機能が低下している。10.相互作用10.2併用注意(併用に注意すること)薬剤名等臨床症状・措置方法機序・危険因子ソマトスタチンアナログ製剤オクトレオチド酢酸塩ランレオチド酢酸塩等本剤の腫瘍への集積が抑制され、診断能に影響を及ぼす可能性が考えられるため、オクトレオチド酢酸塩等の休薬を検討することが望ましい。なお、休薬することにより離脱症状が発現する可能性があるので、休薬の要否及び休薬期間は、患者の状態及び使用製剤を考慮して決めること。休薬する場合は、患者の症状の変化に十分注意すること。本剤のソマトスタチン受容体(SSTR)との結合を阻害する可能性がある。11.副作用次の副作用があらわれることがあるので、観察を十分に行い、異常が認められた場合には適切な処置を行うこと。11.2その他の副作用0.1~5%精神・神経系頭痛血管障害潮紅、ほてりその他熱感、ALT増加、AST増加*2022年3月改訂(第2版)2021年5月改訂(第1版)貯法:2~8℃保存有効期間:検定日時から24時間注)注意-医師等の処方箋により使用すること日本標準商品分類番号874300承認番号22700AMX01025000販売開始2016年1月放射性医薬品/神経内分泌腫瘍診断薬インジウムペンテトレオチド(111In)注射液調製用Octreoscan®Injection処方箋医薬品注)14.適用上の注意14.1薬剤調製時の注意14.1.1調製にあたっては、バイアルA以外の塩化インジウム(111In)を使用しないこと。14.1.2本品の調製は無菌的に行い、また適当な鉛容器で遮蔽して行うこと。14.1.3本品の調製の際、バイアル内に空気を入れないこと、またバイアル内を陽圧にしないこと。14.1.4調製後の注射液は25℃以下で保存し、6時間以内に投与すること。14.2薬剤投与時の注意膀胱部の被曝を軽減させるため、投与後できるだけ患者に水分を摂取させ、排尿させることが望ましい。16.薬物動態16.1血中濃度国内の健康成人男性4名にインジウムペンテトレオチド(111In)注射液111MBqを静脈内に単回投与した時、血漿中放射能濃度は二相性の消失を示し、分布半減期(t1/2α)及び消失半減期(t1/2β)は、それぞれ9.2±8.0分及び2.2±0.4時間であった1)。16.3分布16.3.1分布容積(Vdβ)は0.25±0.05L/kgであり、細胞外液量にほぼ一致した。血球中への移行は時間の経過にかかわらず、ほとんど認められなかった。16.3.2吸収線量MIRD法により算出した吸収線量は次のとおりである。臓器吸収線量(mGy/MBq)臓器吸収線量(mGy/MBq)副腎0.03筋肉0.03脳0.02卵巣0.05胸部0.02膵臓0.06胆嚢0.05骨髄0.03大腸下部0.08骨0.04小腸0.04皮膚0.02胃0.04脾臓0.29大腸上部0.05精巣0.03心臓0.03胸腺0.02腎臓0.30甲状腺0.02肝臓0.07膀胱0.34肺0.03子宮0.0616.5排泄投与後6時間及び24時間までの放射能としての尿中累積排泄率は、それぞれ59.1±6.5%dose及び73.0±8.3%doseであり、急速な尿中への排泄が確認された1)。腎クリアランス(92±24mL/min)は全身クリアランス(82±12mL/min)とほぼ等しく、腎からの排泄が主要排泄経路であることが示された。[9.2参照]17.臨床成績17.1有効性及び安全性に関する試験17.1.1国内第Ⅲ相臨床試験CT、MRI等の事前の画像診断により腫瘍の局在部位が確認されている消化管ホルモン産生腫瘍患者23例にインジウムペンテトレオチド(111In)注射液を投与し、有効性、安全性及び有用性を評価した。その結果、症例毎の診断能の評価では、有効性評価対象21例中16例(76.2%)が「有効」(他の画像診断との比較で、本検査で少なくとも1つの真陽性部位が検出された)と判定された。また、部位毎の診断能の評価では、他の画像診断との一致率は82.0%(41/50部位)であった。23例中、副作用は4例(17.4%)で5件認められ、その内訳は熱感、AST増加、ALT増加、頭痛、ほてり各1件であった2)。[5.参照]表1.症例毎の診断能疾患名被験者数有効無効判定不能有効率(%)カルチノイド108※208/10(80.0)ガストリノーマ66※006/6(100.0)インスリノーマ52302/5(40.0)合計21165016/21(76.2)※真陰性と判定されたカルチノイド及びガストリノーマの各1名は「有効」に含めた。17.1.2国内追加第Ⅲ相臨床試験消化管ホルモン産生腫瘍の疑いのある患者40例にインジウムペンテトレオチド(111In)注射液を投与し、有効性、安全性及び有用性を評価した。組み入れ対象は、内分泌活性があり、直近1箇月以内のCT及び他の画像診断法のいずれかで腫瘍病巣の存在が確認され、消化管ホルモン産生腫瘍が疑われる患者(A群)と、内分泌活性があり、消化管ホルモン産生腫瘍の存在が疑われるが、直近1箇月以内のCT及び他の画像診断法で腫瘍病巣の存在・局在が確認できないか、確定できない患者(B群)とした。その結果、症例毎の診断能の評価では、A群では有効性評価対象16例中15例(93.8%)、B群では有効性評価対象19例中5例(26.3%)が「陽性」(他の画像診断との比較で、本検査で少なくとも1つの真陽性部位が検出された)と判定された。また、部位毎の診断能の評価では、真陽性及び真陰性の比率はA群で83.3%(20/24部位)、B群で41.7%(5/12部位)であった。40例中、副作用は3例(7.5%)で3件認められ、その内訳は潮紅2件、ほてり1件であった3)。[5.参照]表2.症例毎の診断能登録群疾患名被験者数陽性陰性判定不能陽性の比率(%)A群ガストリノーマ87017/8(87.5)インスリノーマ44004/4(100.0)カルチノイド22002/2(100.0)その他※22002/2(100.0)計16150115/16(93.8)B群ガストリノーマ73133/7(42.9)インスリノーマ70160/7(0.0)カルチノイド42112/4(50.0)その他※10010/1(0.0)計1953115/19(26.3)合計352031220/35(57.1)※グルカゴノーマ及びソマトスタチノーマ18.薬効薬理18.1測定法本剤の有効成分に含まれる放射性核種から放出される放射線(ガンマ線)が核医学検査装置により画像化される。18.2集積機序18.2.1インジウムペンテトレオチド(111In)は、静脈内投与後、ソマトスタチン受容体(SSTR)を発現しているNETなどに特異的に集積し、他組織から速やかに排出されることにより、ガンマカメラ撮像により腫瘍を描出させることが可能と考えられている。18.2.2インジウムペンテトレオチド(111In)とSSTRの結合は、過剰なオクトレオチドにより90%以上が阻害されたことから、オクトレオチドの構造部位でSSTRに特異的に結合すると考えられた4)。18.2.3SSTR発現腫瘍移植ラットにおいて、インジウムペンテトレオチド(111In)は静脈内投与直後から腫瘍領域の放射能が上昇し、30分以内にピークに達した。一方、オクトレオチド前処置により、腫瘍領域の放射能は有意に低下したことから、インジウムペンテトレオチド(111In)は投与直後から速やかにSSTRと特異的に結合し、腫瘍へ集積することがinvivoで示された。静脈内投与後30分及び24時間のガンマカメラ画像を視覚的に比較すると、24時間の方が腫瘍の描出能に優れていた。これは、インジウムペンテトレオチド(111In)が、投与後30分以内に腫瘍のSSTRに結合することにより集積し、受容体に結合しなかったインジウムペンテトレオチド(111In)は主に腎尿路系から速やかに排泄され、腫瘍とバックグラウンドのコントラストが高くなったためと考えられた5)。18.3成長ホルモン分泌抑制作用ペンテトレオチド及びインジウムペンテトレオチド(115In)は、ラット下垂体前葉細胞からの成長ホルモン分泌抑制作用が認められたが、その効力はオクトレオチドの約1/10であった4)。19.有効成分に関する理化学的知見19.1インジウムペンテトレオチド(111In)調製前の化合物:ペンテトレオチド、塩化インジウム(111In)溶液(ペンテトレオチド用)一般名:ペンテトレオチド(Pentetreotide)(JAN)・化学名:(-)-N-[2-[[2-[bis(carboxymethyl)amino]ethyl](carboxymethyl)amino]ethyl]-N-(carboxymethyl)glycyl-D-phenylalanyl-L-cysteinyl-L-phenylalanyl-D-tryptophyl-L-lysyl-L-threonyl-N-[(1R,2R)-2-hydroxy-1-(hydroxymethyl)propyl]-L-cysteinamide,cyclic(3-8)-disulfide・分子式:C63H87N13O19S2・分子量:1394.60・化学構造式:核物理学的特性(111Inとして)・物理的半減期:2.8047日・主なγ線エネルギー:171keV(90.7%)、245keV(94.1%)・減衰表:経過時間(時間)残存放射能(%)経過時間(時間)残存放射能(%)経過時間(時間)残存放射能(%)-50167.3-18120.4298.0-48163.9-16117.9397.0-46160.6-14115.5496.0-44157.3-12113.2595.0-42154.1-10110.8694.0-40151.0-9109.7793.0-38147.9-8108.6892.1-36144.9-7107.5991.1-34141.9-6106.41090.2-32139.0-5105.31288.4-30136.2-4104.21486.6-28133.4-3103.11684.8経過時間(時間)残存放射能(%)経過時間(時間)残存放射能(%)経過時間(時間)残存放射能(%)-26130.7-2102.11883.1-24128.0-1101.02081.4-22125.40100.02279.7-20122.9199.02478.120.取扱い上の注意放射線を安全に遮蔽できる貯蔵設備(貯蔵箱)に保存すること。21.承認条件医薬品リスク管理計画を策定の上、適切に実施すること。22.包装1セット[バイアルA×1、バイアルB×1]23.主要文献1)井上登美夫,ほか:核医学.1995;32:511-5212)山本和高,ほか:核医学.1995;32:1269-12803)佐賀恒夫,ほか:核医学.2003;40:185-2034)BakkerW.H.etal:LifeSciences.1991;49:1583-15915)BakkerW.H.etal:LifeSciences.1991;49:1593-160124.文献請求先及び問い合わせ先PDRファーマ株式会社製品情報センター電話番号0120-383-624〒104-0031東京都中央区京橋2-14-1兼松ビルディング26.製造販売業者等26.1製造販売元26.2輸入先CuriumNetherlandsB.V.(オランダ)**082203K1