3.組成・性状3.1組成販売名カーディオライト第一有効成分1バイアル中テトラキス(2-メトキシイソブチルイソニトリル)銅(Ⅰ)四フッ化ホウ酸1.0mg添加剤1バイアル中塩化スズ(Ⅱ)二水和物0.075mg、L-システイン塩酸塩一水和物1.0mg、クエン酸ナトリウム水和物2.6mg、D-マンニトール20.0mg、塩酸適量3.2製剤の性状販売名カーディオライト第一外観テトラキス(2-メトキシイソブチルイソニトリル)銅(Ⅰ)四フッ化ホウ酸:白色の結晶性の粉末調製後注射液(ヘキサキス(2-メトキシイソブチルイソニトリル)テクネチウム(99mTc)注射液):無色澄明の液pH調製後注射液:5.0~6.0浸透圧比調製後注射液:約1(生理食塩液に対する比)4.効能又は効果○心筋血流シンチグラフィによる心臓疾患の診断○初回循環時法による心機能の診断○副甲状腺シンチグラフィによる副甲状腺機能亢進症における局在診断6.用法及び用量〈ヘキサキス(2-メトキシイソブチルイソニトリル)テクネチウム(99mTc)注射液の調製〉本品に、日局「過テクネチウム酸ナトリウム(99mTc)注射液」185~740MBq(1~3mL)を加えて振り混ぜ、95~99℃で15分間加熱した後、室温で15分間放冷する。〈心筋血流シンチグラフィによる心臓疾患の診断〉通常、成人には、調製後の本品370~555MBqを静脈より投与し、30分以降にガンマカメラを用いて心筋血流シンチグラムを得る。または、心電図に同期させてデータ収集を行い、心筋血流シンチグラムを得る。なお、投与量は、年齢、体重及び検査方法によりそれぞれ適宜増減する。〈初回循環時法による心機能の診断〉通常、成人には、調製後の本品740MBqを肘静脈より急速に投与し、直後より心RIアンギオグラムを得る。必要に応じ、収集したデータより駆出分画を算出する。また、心電図に同期させてデータ収集を行い、拡張末期像及び収縮末期像を得る。なお、投与量は、年齢、体重及び検査方法によりそれぞれ適宜増減する。〈副甲状腺シンチグラフィによる副甲状腺機能亢進症における局在診断〉・ダブルフェーズ法通常、成人には、調製後の本品370~740MBqを静脈より投与し、投与後5~15分(初期像)及び投与後2~3時間(後期像)に頸部及び胸部を撮像してシンチグラムを得る。必要に応じて断層像を追加する。・サブトラクション法過テクネチウム酸ナトリウム(99mTc)又はヨウ化ナトリウム(123I)による甲状腺シンチグラフィを実施後、通常、成人には、調製後の本品185~600MBqを静脈より投与し、その10分後に撮像する。必要に応じて断層像を追加する。なお、投与量は、年齢、体重及び検査方法によりそれぞれ適宜増減する。7.用法及び用量に関連する注意〈心筋血流シンチグラフィによる心臓疾患の診断、初回循環時法による心機能の診断〉初回循環時法及び心筋血流シンチグラフィをともに行う必要のある患者においては、初回循環時法を行った後、本品投与30分以降に心筋血流シンチグラフィを併せて行うことができる。〈副甲状腺シンチグラフィによる副甲状腺機能亢進症における局在診断〉サブトラクション法実施時の甲状腺シンチグラフィは、過テクネチウム酸ナトリウム(99mTc)又はヨウ化ナトリウム(123I)の添付文書を参照の上、以下の要領で実施する。・過テクネチウム酸ナトリウム(99mTc)を用いる場合:通常、成人には、日局「過テクネチウム酸ナトリウム(99mTc)注射液」74~370MBqを静脈より投与し、頸部及び胸部の像を30分後に撮像する。・ヨウ化ナトリウム(123I)を用いる場合:通常、成人には、日局「ヨウ化ナトリウム(123I)カプセル」3.7~7.4MBqを経口投与し、頸部及び胸部の像を4時間後に撮像する。8.重要な基本的注意診断上の有益性が被曝による不利益を上回ると判断される場合にのみ投与することとし、投与量は最小限度にとどめること。9.特定の背景を有する患者に関する注意9.5妊婦妊婦又は妊娠している可能性のある女性には、診断上の有益性が被曝による不利益を上回ると判断される場合にのみ投与すること。9.6授乳婦診断上の有益性及び母乳栄養の有益性を考慮し、授乳の継続又は中止を検討すること。9.7小児等小児等を対象とした臨床試験は実施していない。9.8高齢者患者の状態を十分に観察しながら慎重に投与すること。一般に生理機能が低下している。11.副作用次の副作用があらわれることがあるので、観察を十分に行い、異常が認められた場合には適切な処置を行うこと。11.1重大な副作用11.1.1ショック、アナフィラキシー(いずれも頻度不明)ショック及び血管浮腫、呼吸困難等のアナフィラキシーがあらわれることがある。11.2その他の副作用1%以上0.1~1%未満頻度不明過敏症蕁麻疹、そう痒感、顔面紅潮、発疹循環器ST変化、徐脈精神神経系口内苦味感や金属臭(64.1%)消化器嘔吐、嘔気、悪心その他頭痛、発熱血管痛、全身熱感、浮揚感、口渇、けいれん、意識消失、胸痛*2022年3月改訂(第2版)2021年5月改訂(第1版)貯法:室温保存有効期間:製造日から24箇月間注)注意-医師等の処方箋により使用すること日本標準商品分類番号874300承認番号20500AMY00127000販売開始1993年6月放射性医薬品/心臓疾患診断薬・心機能診断薬・副甲状腺疾患診断薬放射性医薬品基準ヘキサキス(2-メトキシイソブチルイソニトリル)テクネチウム(99mTc)注射液調製用Cardiolite®Daiichi毒薬、処方箋医薬品注)14.適用上の注意〈効能共通〉14.1薬剤調製時の注意14.1.1本品の調製は無菌的に行い、また適当な鉛容器で遮蔽して行うこと。14.1.2本品の調製の際、バイアル内に空気を入れないこと、またバイアル内を陽圧にしないこと。14.1.3調製後は、放射線を安全に遮蔽できる貯蔵設備(貯蔵箱)に保存すること。〈副甲状腺シンチグラフィによる副甲状腺機能亢進症における局在診断〉14.2診断上の注意本品による副甲状腺シンチグラフィは、多腺性疾患において全ての病的副甲状腺を検出する能力には限界があることが知られている1)。16.薬物動態16.3分布16.3.1調製後の有効成分ヘキサキス(2-メトキシイソブチルイソニトリル)テクネチウム(99mTc)(99mTc-MIBI)の心筋への集積は受動拡散によるものであり、ATP-ase輸送系を介する201Tlとは異なる2,3)。心筋による抽出率は約66%と報告されており4)、201Tlの約85%に比しやや低値であるが、その初期分布は201Tlと同様に冠血流に比例し、一度心筋内に取り込まれると細胞内に長時間保持され、明らかな再分布はないことが確認されている5,6)。健常人の心筋への集積は投与後直ちに始まり、5分後で平均1.4%dose(安静時投与)、2時間後でも平均1.1%dose(安静時投与)と心筋によく保持されていた。また、肺及び肝における集積は、経時的に比較的速く減少し、投与5分後の心/肺比は2.0以上、心/肝比も投与1時間後には1.0以上となった。血中からの消失も速やかであった7)。16.3.2吸収線量MIRD法により計算した吸収線量は次のとおりである7)。臓器吸収線量(mGy/37MBq)臓器吸収線量(mGy/37MBq)安静時運動負荷時安静時運動負荷時全身甲状腺心臓肺肝臓胆のう脾臓腎臓0.0890.130.340.0450.140.560.110.620.0970.100.210.0560.0940.190.0880.41小腸大腸上部大腸下部膀胱壁睾丸筋肉骨髄卵巣0.840.921.10.730.0490.080.140.52※0.720.650.720.650.0570.110.13測定せず(※:DuPont社データ)16.5排泄99mTc-MIBIの排泄経路は腎及び肝胆道系であり、投与24時間までに25.4%dose(安静時投与)が尿中に排泄され、その他糞便中にも排泄された7)。なお、99mTc-MIBIは体内で分解されることなく排泄される。17.臨床成績17.1有効性及び安全性に関する試験〈心筋血流シンチグラフィによる心臓疾患の診断〉17.1.1国内第Ⅲ相臨床試験各種心疾患患者464例を対象とした臨床試験の結果、99mTc-MIBIの投与を受けた604件中562件(93.0%)が有用と評価された8)。疾患名有用/投与件数有用率疾患名有用/投与件数有用率急性心筋梗塞80/8495.2%心臓弁膜症4/4100.0%陳旧性心筋梗塞212/22096.4%心筋症69/7690.8%安静時狭心症10/1471.4%先天性心疾患9/1090.0%労作性狭心症135/14891.2%その他29/3485.3%異型狭心症14/14100.0%合計562/60493.0%総症例612件中、副作用は390件(63.7%)に認められ、口内苦味感や金属臭389件(63.6%)、発熱1件(0.2%)であった。〈副甲状腺シンチグラフィによる副甲状腺機能亢進症における局在診断〉17.1.2国内追加第Ⅲ相臨床試験超音波検査での局在診断が困難な原発性副甲状腺機能亢進症患者89例を対象とした臨床試験では、ダブルフェーズ法による副甲状腺シンチグラフィの画像読影結果と手術結果が一致した被験者の割合は、370MBq群79.3%(23/29)、600MBq群65.5%(19/29)、740MBq群82.8%(24/29)、全体75.9%(66/87)であり、いずれの用量においても同程度の良好な感度で病変が検出された。総症例89例中、副作用は63例(70.8%)に87件認められ、主な副作用は、口内苦味感や金属臭60件(67.4%)、頭痛5件(5.6%)であった。18.薬効薬理18.1測定法本剤の有効成分に含まれる放射性核種から放出される放射線(ガンマ線)が核医学検査装置により画像化される。18.2集積機序99mTc-MIBIの心筋への集積は受動拡散によるものであり、その初期分布は201Tlと同様に冠血流に比例し、一度心筋内に取り込まれると細胞内に長時間保持され、明らかな再分布はないことが確認されている5),6)。19.有効成分に関する理化学的知見19.1ヘキサキス(2-メトキシイソブチルイソニトリル)テクネチウム(99mTc)調製前の化合物:テトラキス(2-メトキシイソブチルイソニトリル)銅(Ⅰ)四フッ化ホウ酸・分子式:C24H44BCuF4N4O4・分子量:602.98・化学構造式:核物理学的特性(99mTcとして)・物理的半減期:6.015時間・主なγ線エネルギー:141keV(89.1%)・減衰表:経過時間(時間)残存放射能(%)経過時間(時間)残存放射能(%)経過時間(時間)残存放射能(%)-3-2-1012345678141.3125.9112.210089.179.470.863.156.250.144.639.89101112131415161718192035.431.628.225.122.419.917.815.814.112.611.210.0212223242526272829308.97.97.16.35.65.04.54.03.53.222.包装2バイアル、10バイアル23.主要文献1)RudaJM,etal.:OtolaryngolHeadNeckSurg.2005;132:359-3722)MeerdinkDJ,etal.:JNuclMed.1989;30:1500-15063)MaublantJC,etal.:JNuclMed.1988;29:48-544)MousaSA,etal.:AmHeartJ.1990;119:842-8475)MousaSA,etal.:JNuclMed.1987;28:619-6206)OkadaRD,etal.:Circulation.1988;77:491-4987)久保敦司,ほか:核医学.1991;28:1133-11428)鳥塚莞爾,ほか:核医学.1991;28:1447-146224.文献請求先及び問い合わせ先PDRファーマ株式会社製品情報センター電話番号0120-383-624〒104-0031東京都中央区京橋2-14-1兼松ビルディング26.製造販売業者等26.1製造販売元26.2輸入先LantheusMedicalImaging,Inc.(米国)**232203K1