2022年3月改訂(第13版)日本標準商品分類番号医薬品インタビューフォーム日本病院薬剤師会のIF記載要領2018(2019年更新版)に準拠して作成放射性医薬品/心臓疾患診断薬・心機能診断薬・副甲状腺疾患診断薬放射性医薬品基準ヘキサキス(2-メトキシイソブチルイソニトリル)テクネチウム(99mTc)注射液874300剤形製剤の規制区分規格・含量一般名製造販売承認年月日薬価基準収載・販売開始年月日製造販売(輸入)・提携・販売会社名医薬情報担当者の連絡先問い合わせ窓口注射剤処方箋医薬品(注意-医師等の処方箋により使用すること)1シリンジ中,ヘキサキス(2-メトキシイソブチルイソニトリル)テクネチウム(99mTc)放射能として259MBq/0.86mL・370MBq/1.23mL・600MBq/2.0mL・740MBq/2.47mLを含有(検定日時)和名:ヘキサキス(2-メトキシイソブチルイソニトリル)テクネチウム(99mTc)洋名:Technetium(99mTc)Hexakis(2-Methoxy-IsobutylIsonitrile)製造販売承認年月日:1993年4月2日薬価基準収載年月日:1993年5月28日販売開始年月日:1993年6月7日製造販売元:PDRファーマ株式会社技術提携先:LantheusMedicalImaging,Inc.(米国)PDRファーマ株式会社製品情報センター電話番号0120-383-624〒104-0031東京都中央区京橋2-14-1兼松ビルディングホームページ:https://www.pdradiopharma.com本IFは2022年3月改訂の添付文書の記載に基づき改訂した。最新の情報は,独立行政法人医薬品医療機器総合機構の医薬品情報検索ページで確認してください。医薬品インタビューフォーム利用の手引きの概要-日本病院薬剤師会-1.医薬品インタビューフォーム作成の経緯医療用医薬品の基本的な要約情報として、医療用医薬品添付文書(以下、添付文書)がある。医療現場で医師・薬剤師等の医療従事者が日常業務に必要な医薬品の適正使用情報を活用する際には、添付文書に記載された情報を裏付ける更に詳細な情報が必要な場合があり、製薬企業の医薬情報担当者(以下、MR)等への情報の追加請求や質疑により情報を補完してきている。この際に必要な情報を網羅的に入手するための項目リストとして医薬品インタビューフォーム(以下、IFと略す)が誕生した。1988年に日本病院薬剤師会(以下、日病薬)学術第2小委員会がIFの位置付け、IF記載様式、IF記載要領を策定し、その後1998年に日病薬学術第3小委員会が、2008年、2013年に日病薬医薬情報委員会がIF記載要領の改訂を行ってきた。IF記載要領2008以降、IFはPDF等の電子的データとして提供することが原則となった。これにより、添付文書の主要な改訂があった場合に改訂の根拠データを追加したIFが速やかに提供されることとなった。最新版のIFは、医薬品医療機器総合機構(以下、PMDA)の医療用医薬品情報検索のページ(http://www.pmda.go.jp/PmdaSearch/iyakuSearch/)にて公開されている。日病薬では、2009年より新医薬品のIFの情報を検討する組織として「インタビューフォーム検討会」を設置し、個々のIFが添付文書を補完する適正使用情報として適切か審査・検討している。2019年の添付文書記載要領の変更に合わせ、「IF記載要領2018」が公表され、今般「医療用医薬品の販売情報提供活動に関するガイドライン」に関連する情報整備のため、その更新版を策定した。2.IFとはIFは「添付文書等の情報を補完し、医師・薬剤師等の医療従事者にとって日常業務に必要な、医薬品の品質管理のための情報、処方設計のための情報、調剤のための情報、医薬品の適正使用のための情報、薬学的な患者ケアのための情報等が集約された総合的な個別の医薬品解説書として、日病薬が記載要領を策定し、薬剤師等のために当該医薬品の製造販売又は販売に携わる企業に作成及び提供を依頼している学術資料」と位置付けられる。IFに記載する項目配列は日病薬が策定したIF記載要領に準拠し、一部の例外を除き承認の範囲内の情報が記載される。ただし、製薬企業の機密等に関わるもの及び利用者自らが評価・判断・提供すべき事項等はIFの記載事項とはならない。言い換えると、製薬企業から提供されたIFは、利用者自らが評価・判断・臨床適用するとともに、必要な補完をするものという認識を持つことを前提としている。IFの提供は電子データを基本とし、製薬企業での製本は必須ではない。3.IFの利用にあたって電子媒体のIFは、PMDAの医療用医薬品情報検索のページに掲載場所が設定されている。製薬企業は「医薬品インタビューフォーム作成の手引き」に従ってIFを作成・提供するが、IFの原点を踏まえ、医療現場に不足している情報やIF作成時に記載し難い情報等については製薬企業のMR等へのインタビューにより利用者自らが内容を充実させ、IFの利用性を高める必要がある。また、随時改訂される使用上の注意等に関する事項に関しては、IFが改訂されるまでの間は、製薬企業が提供する改訂内容を明らかにした文書等、あるいは各種の医薬品情報提供サービス等により薬剤師等自らが整備するとともに、IFの使用にあたっては、最新の添付文書をPMDAの医薬品医療機器情報検索のページで確認する必要がある。なお、適正使用や安全性の確保の点から記載されている「V.5.臨床成績」や「XII.参考資料」、「XIII.備考」に関する項目等は承認を受けていない情報が含まれることがあり、その取り扱いには十分留意すべきである。4.利用に際しての留意点IFを日常業務において欠かすことができない医薬品情報源として活用していただきたい。IFは日病薬の要請を受けて、当該医薬品の製造販売又は販売に携わる企業が作成・提供する、医薬品適正使用のための学術資料であるとの位置づけだが、記載・表現には医薬品、医療機器等の品質、有効性及び安全性の確保等に関する法律の広告規則や販売情報提供活動ガイドライン、製薬協コード・オブ・プラクティス等の制約を一定程度受けざるを得ない。販売情報提供活動ガイドラインでは、未承認薬や承認外の用法等に関する情報提供について、製薬企業が医療従事者からの求めに応じて行うことは差し支えないとされており、MR等へのインタビューや自らの文献調査などにより、利用者自らがIFの内容を充実させるべきものであることを認識しておかなければならない。製薬企業から得られる情報の科学的根拠を確認し、その客観性を見抜き、医療現場における適正使用を確保することは薬剤師の本務であり、IFを利用して日常業務を更に価値あるものにしていただきたい。(2020年4月改訂)目次I.概要に関する項目…………………………………….11.開発の経緯……………………..12.製品の治療学的特性………………13.製品の製剤学的特性………………14.適正使用に関して周知すべき特性……25.承認条件及び流通・使用上の制限事項..26.RMPの概要……………………2II.名称に関する項目…………………………………….31.販売名…………………………32.一般名…………………………33.構造式又は示性式………………..34.分子式及び分子量………………..35.化学名(命名法)又は本質…………36.慣用名,別名,略号,記号番号……..3III.有効成分に関する項目………………………………41.物理化学的性質………………….42.有効成分の各種条件下における安定性..43.有効成分の確認試験法,定量法……..5IV.製剤に関する項目…………………………………….61.剤形…………………………..62.製剤の組成……………………..63.添付溶解液の組成及び容量…………64.力価…………………………..65.混入する可能性のある夾雑物……….66.製剤の各種条件下における安定性……77.調製法及び溶解後の安定性…………78.他剤との配合変化(物理化学的変化)..79.溶出性…………………………710.容器・包装……………………..711.別途提供される資材類…………….712.その他…………………………7V.治療に関する項目…………………………………….81.効能又は効果……………………82.効能又は効果に関連する注意……….83.用法及び用量……………………84.用法及び用量に関連する注意……….95.臨床成績……………………….9VI.薬効薬理に関する項目…………………………….121.薬理学的に関連ある化合物又は化合物群122.薬理作用………………………12VII.薬物動態に関する項目…………………………….141.血中濃度の推移…………………142.薬物速度論的パラメータ………….143.母集団(ポピュレーション)解析…..154.吸収………………………….155.分布………………………….156.代謝………………………….167.排泄………………………….168.トランスポーターに関する情報……..169.透析等による除去率………………1610.特定の背景を有する患者…………..1711.その他………………………..17VIII.安全性(使用上の注意等)に関する項目…..181.警告内容とその理由………………182.禁忌内容とその理由………………183.効能又は効果に関連する注意とその理由184.用法及び用量に関連する注意とその理由185.重要な基本的注意とその理由……….186.特定の背景を有する患者に関する注意..187.相互作用………………………198.副作用………………………..199.臨床検査結果に及ぼす影響…………2010.過量投与………………………2011.適用上の注意…………………..2012.その他の注意…………………..20IX.非臨床試験に関する項目…………………………211.薬理試験………………………212.毒性試験………………………22X.管理的事項に関する項目…………………………231.規制区分………………………232.有効期間………………………233.包装状態での貯法………………..234.取扱い上の注意…………………235.患者向け資材…………………..236.同一成分・同効薬………………..237.国際誕生年月日…………………248.製造販売承認年月日及び承認番号,薬価基準収載年月日,販売開始年月日……..249.効能又は効果追加,用法及び用量変更追加等の年月日及びその内容…………..2410.再審査結果,再評価結果公表年月日及びその内容………………………..2411.再審査期間…………………….2412.投薬期間制限に関する情報…………2413.各種コード…………………….2414.保険給付上の注意………………..24XI.文献…………………………………………………251.引用文献………………………252.その他の参考文献………………..25XII.参考資料……………………………………………261.主な外国での発売状況…………….262.海外における臨床支援情報…………26XIII.備考………………………………………………….271.調剤・服薬支援に際して臨床判断を行うにあたっての参考情報………………272.その他の関連資料………………..27I.概要に関する項目I.概要に関する項目1.開発の経緯ヘキサキス(2-メトキシイソブチルイソニトリル)テクネチウム(99mTc)(99mTc-MIBI)は,塩化タリウム注射液(201Tl)に代わる心筋血流イメージング剤の開発の過程で,米国DuPontPharmaceuticals社(現LantheusMedicalImaging社)により合成された99mTc-イソニトリル錯体である.従来,非侵襲的に心筋の血流状態を評価する核医学検査法としては,201Tlを用いた心筋シンチグラフィが広く臨床応用されてきた.しかし,201Tlからの放出X線エネルギーが低いこと,比較的半減期が長いために投与量を抑える必要がある等,その物理学的特性による限界が指摘されてきた.一方,テクネチウム(99mTc)は,そのγ線エネルギーがガンマカメラでのイメージングに適しており,また,短半減期であるために核種としては理想的で99mTc標識心筋血流イメージング剤の開発が望まれ,1982年以降,種々のイソニトリル錯体が合成された1).これら一連の化合物のうち,99mTc-MIBIは,心筋集積性に優れ,心/肺比,心/肝比が高い化合物として選択されたものである2).本邦での99mTc-MIBIの開発は,PDRファーマ株式会社が1984年より心疾患の診断に対して開始し,その有用性が確認されたことから,1993年4月に承認された.その後使用成績調査を実施し,2001年12月薬事法第14条第2項各号(承認拒否事由)のいずれにも該当しないとの再審査結果を得た.一方99mTc-MIBIが副甲状腺イメージング剤としても有用であることは,国内外の診療ガイドライン3)~6),教科書7)~9),公表論文10)~12)等で支持されてきた.また,ヨーロッパでは「持続性副甲状腺機能亢進症又は再発患者の検査における補助診断」の効能で既に承認を取得している.このため,本邦においても副甲状腺シンチグラフィの効能・効果について開発を行い,2010年2月に承認を取得した.2.製品の治療学的特性(1)心筋シンチグラフィ・心筋梗塞,狭心症,心臓弁膜症,心筋症,先天性心疾患などの診断に広く臨床応用されている.・99mTc標識であり,γ線エネルギーがガンマカメラに適していること,物理的半減期が短いため,大量投与が可能であることから,初回循環時法にて,左室駆出率の心機能評価が同時にできる13),14).・心筋滞留性が高く,心電図同期法にて,心筋血流の拡張末期像や収縮末期像が得られ,左室壁運動や左室壁厚の評価が可能15),16).(2)副甲状腺シンチグラフィ・国内外のガイドライン・標準的教科書には,副甲状腺機能亢進症の術前局在診断の重要な検査と位置づけられている.・従来の2剤で行うサブトラクション法に比し,ダブルフェーズ法は,99mTc-MIBI単剤で検査が可能.・201Tlに比べ,ガンマカメラに適したγ線を放出し,半減期が短く,投与量を多くできることから,コントラストのよい画像が得られ,被検者の被曝も低減される.(3)副作用承認前の臨床試験では,総症例782例中,副作用は447例(57.2%)に認められ,口内苦味感や金属臭446件(57.0%),発熱1件(0.13%)であった.〔承認時〕承認後の使用成績調査では,5,196症例(高齢者2,701例,小児103例含む)中,副作用は1,062例(20.4%)に認められ,主な副作用は,口内苦味感や金属臭1,060件(20.4%)であった.〔再審査終了時〕効能追加時の臨床試験では,総症例89例中,副作用は63例(70.8%)に認められ,主な副作用は,口内苦味感や金属臭60件(67.4%),頭痛5件(5.6%)であった.〔効能追加時〕(「VIII.安全性(使用上の注意等)に関する項目」参照)3.製品の製剤学的特性あらかじめタングステンシールドが装着してあるので,術者の被曝を低減する.1I.概要に関する項目4.適正使用に関して周知すべき特性適正使用に関する資材,最適使用推進ガイドライン等RMP追加のリスク最小化活動として作成されている資材最適使用推進ガイドライン保険適用上の留意事項通知5.承認条件及び流通・使用上の制限事項(1)承認条件該当しない(2)流通・使用上の制限事項該当しない6.RMPの概要該当しない有無無無無無(2022年3月時点)2II.名称に関する項目II.名称に関する項目1.販売名(1)和名カーディオライト®注射液第一(2)洋名Cardiolite®InjectionDaiichi(3)名称の由来心臓(Cardio-)の機能と心筋血流を鮮明にイメージングできる注射液であることからカーディオライト®注射液第一と命名された.2.一般名(1)和名(命名法)ヘキサキス(2-メトキシイソブチルイソニトリル)テクネチウム(99mTc)ヘキサキス(2-メトキシイソブチルイソニトリル)テクネチウム(99mTc)注射液(放射性医薬品基準)(2)洋名(命名法)Technetium(99mTc)Hexakis(2-Methoxy-IsobutylIsonitrile)Technetium(99mTc)Hexakis(2-Methoxy-IsobutylIsonitrile)Injection(放射性医薬品基準英文版)(3)ステム(stem)該当しない3.構造式又は示性式4.分子式及び分子量分子式:C36H66N6O699mTc分子量:777.955.化学名(命名法)又は本質TechnetiumTc99mSestamibiInjection(USP)6.慣用名,別名,略号,記号番号99mTc-Sestamibi,99mTc-Hexamibi,99mTc-MIBI,99mTc-Hexakis(methoxyisobutyl)isonitrile,99mTc-2-methoxy-2-methylpropylisonitrile3III.有効成分に関する項目III.有効成分に関する項目本項目は,99mTcの核物理学的特性について記載する.1.物理化学的性質(1)外観・性状該当資料なし(2)溶解性該当資料なし(3)吸湿性該当資料なし(4)融点(分解点),沸点,凝固点該当資料なし(5)酸塩基解離定数該当資料なし(6)分配係数該当資料なし(7)その他の主な示性値99mTcの核物理学的特性1)物理的半減期2)主なγ線エネルギー141keV(89.1%)3)減衰表6.015時間経過時間(時間)-3-2-1012345678残存放射能経過時間(%)(時間)141.39125.910112.2111001289.11379.41470.81563.11656.21750.11844.61939.820残存放射能(%)(時間)(%)35.4218.931.6227.928.2237.125.1246.322.4255.619.9265.017.8274.515.8284.014.1293.512.6303.211.210.0経過時間残存放射能2.有効成分の各種条件下における安定性該当資料なし4III.有効成分に関する項目3.有効成分の確認試験法,定量法(ヘキサキス(2-メトキシイソブチルイソニトリル)テクネチウム(99mTc)注射液として)確認試験法(1)本品について,放射性医薬品基準一般試験法物理的試験法ガンマ線測定法のGe半導体検出器による測定法により試験を行うとき,0.141MeVにピークを認める.(2)放射化学的異物アセトニトリル/メタノール/0.5mol/L酢酸アンモニウム試液/テトラヒドロフラン混液(4:3:2:1)を展開溶媒として,放射性医薬品基準一般試験法物理的試験法薄層クロマトグラフィーにより約10cm展開して試験を行うとき,ヘキサキス(2-メトキシイソブチルイソニトリル)テクネチウム(99mTc)のスポット以外の放射能は,薄層上の総放射能の10%以下である(Rf=0.35~0.55).なお,薄層板は薄層クロマトグラフィー用オクタデシルシリル化シリカゲルを用いて調製する.定量法本品の適当量について,放射性医薬品基準一般試験法物理的試験法ガンマ線測定法の放射能の定量により放射能を測定する.5IV.製剤に関する項目IV.製剤に関する項目1.剤形(1)剤形の区別剤形:注射剤(2)製剤の外観及び性状外観:無色澄明の液(3)識別コード該当しない(4)製剤の物性pH:5.0~6.0浸透圧比:約1(生理食塩液に対する比)(5)その他なし2.製剤の組成(1)有効成分(活性成分)の含量及び添加剤1シリンジ中テトラキス(2-メトキシイソブチルイソニトリ0.86mL1.23mL2.0mL2.47mLヘキサキス(2-メトキシイソブチルイソニトリル)テクネチウム(99mTc)放射能として(検定日時)259MBq370MBq600MBq740MBq有効成分ル)銅(I)四フッ化ホウ酸として添加剤塩化スズ(II)二水和物L-システイン塩酸塩一水和物クエン酸ナトリウム水和物、塩酸、生理食塩液(2)電解質等の濃度該当しない(3)熱量該当しない3.添付溶解液の組成及び容量該当しない4.力価該当しない5.混入する可能性のある夾雑物特になし0.216mg0.308mg0.5mg0.617mg0.0162mg0.0232mg0.0376mg0.0464mg0.216mg0.308mg0.5mg0.617mg適量6IV.製剤に関する項目6.製剤の各種条件下における安定性本品は長期保存試験(25°Cで製造後32時間まで保存)及び苛酷試験(37°Cで製造後30時間まで保存)において,経時的に安定であることが確認された.7.調製法及び溶解後の安定性該当しない8.他剤との配合変化(物理化学的変化)該当資料なし9.溶出性該当しない10.容器・包装(1)注意が必要な容器・包装,外観が特殊な容器・包装に関する情報被曝軽減のため,ガラス製シリンジはタングステン製のシールドを装着した状態で鉛容器に梱包されている.(2)包装259MBq(0.86mL)[1シリンジ]、370MBq(1.23mL)[1シリンジ]、600MBq(2.0mL)[1シリンジ]、740MBq(2.47mL)[1シリンジ](3)予備容量該当しない(4)容器の材質透明ガラス製容器11.別途提供される資材類プラスチックプランジャーもしくはタングステン製プランジャー注意:弊社製品専用のプランジャーである.問い合わせ先:弊社医薬情報担当者12.その他該当資料なし7V.治療に関する項目V.治療に関する項目1.効能又は効果○心筋血流シンチグラフィによる心臓疾患の診断○初回循環時法による心機能の診断○副甲状腺シンチグラフィによる副甲状腺機能亢進症における局在診断2.効能又は効果に関連する注意設定されていない3.用法及び用量(1)用法及び用量の解説〈心筋血流シンチグラフィによる心臓疾患の診断〉通常、成人には、本品370~555MBqを静脈より投与し、30分以降にガンマカメラを用いて心筋血流シンチグラムを得る。または、心電図に同期させてデータ収集を行い、心筋血流シンチグラムを得る。なお、投与量は、年齢、体重及び検査方法によりそれぞれ適宜増減する。〈初回循環時法による心機能の診断〉通常、成人には、本品740MBqを肘静脈より急速に投与し、直後より心RIアンギオグラムを得る。必要に応じ、収集したデータより駆出分画を算出する。また、心電図に同期させてデータ収集を行い、拡張末期像及び収縮末期像を得る。なお、投与量は、年齢、体重及び検査方法によりそれぞれ適宜増減する。〈副甲状腺シンチグラフィによる副甲状腺機能亢進症における局在診断〉・ダブルフェーズ法通常、成人には、本品370~740MBqを静脈より投与し、投与後5~15分(初期像)及び投与後2~3時間(後期像)に頸部及び胸部を撮像してシンチグラムを得る。必要に応じて断層像を追加する。・サブトラクション法過テクネチウム酸ナトリウム(99mTc)又はヨウ化ナトリウム(123I)による甲状腺シンチグラフィを実施後、通常、成人には、本品185~600MBqを静脈より投与し、その10分後に撮像する。必要に応じて断層像を追加する。なお、投与量は、年齢、体重及び検査方法によりそれぞれ適宜増減する。(2)用法及び用量の設定経緯・根拠心筋血流シンチグラフィによる心臓疾患の診断・初回循環時法による心機能の診断用法:第II相臨床試験における検討において,画質評価と投与量の関係はいずれの投与量群(<370,370~555,555~740,740<)においても「鮮明,極めて鮮明」と評価される割合が高く画質の評価と投与量の間に相関は見られないこと,有用性評価と投与量の関係はどの投与量でも「有用」以上と評価される割合が高く相関は見られなかったこと,さらに海外における投与量や平均的な体格の差や被ばく量などを考慮し,心筋シンチグラフィは「370~555MBq」,ファストパス法は「740MBq」とした.用量:第I相臨床試験における検討より,全身イメージング像や心シンチグラムの視覚的評価からは投与後30分程度で十分に撮像が可能であったこと,第II相臨床試験において撮像開始時間は15~126分(平均60.9±17.3分)と広範囲にわたり,画質評価と撮像時間の間に相関はみられずいずれの撮像時間でも良好な画質であったことから本剤の至適撮像開始時間は「投与後30分以降」とした.副甲状腺シンチグラフィによる副甲状腺機能亢進症における局在診断第III相臨床試験における欧州の標準的投与量(370,600,740MBq)によるダブルフェーズ法での評価において,病変の局在に関する有用な情報を得られたことから「370~740MBq」とした.8V.治療に関する項目4.用法及び用量に関連する注意7.用法及び用量に関連する注意〈心筋血流シンチグラフィによる心臓疾患の診断、初回循環時法による心機能の診断〉初回循環時法及び心筋血流シンチグラフィをともに行う必要のある患者においては、初回循環時法を行った後、本品投与30分以降に心筋血流シンチグラフィを併せて行うことができる。〈副甲状腺シンチグラフィによる副甲状腺機能亢進症における局在診断〉サブトラクション法実施時の甲状腺シンチグラフィは、過テクネチウム酸ナトリウム(99mTc)又はヨウ化ナトリウム(123I)の添付文書を参照の上、以下の要領で実施する。・過テクネチウム酸ナトリウム(99mTc)を用いる場合:通常、成人には、日局「過テクネチウム酸ナトリウム(99mTc)注射液」74~370MBqを静脈より投与し、頸部及び胸部の像を30分後に撮像する。・ヨウ化ナトリウム(123I)を用いる場合:通常、成人には、日局「ヨウ化ナトリウム(123I)カプセル」3.7~7.4MBqを経口投与し、頸部及び胸部の像を4時間後に撮像する。(設定理由)サブトラクション法実施時の甲状腺シンチグラフィの実施要領を示すために設定した.5.臨床成績(1)臨床データパッケージ効能○心筋血流シンチグラフィによる心臓疾患の診断,○初回循環時法による心機能の診断については該当しない(2009年4月より前の承認のため).原発性副甲状腺機能亢進第III相◎◎症89名◎:評価資料,○:参考資料,-:評価の対象とせず(2)臨床薬理試験該当資料なし(3)用量反応探索試験該当資料なし(4)検証的試験1)有効性検証試験a)無作為化並行用量反応試験原発性副甲状腺機能亢進症における99mTc-MIBIによる副甲状腺シンチグラフィの有効性の確認試験試験デザイン無作為化,非盲検,並行群間比較,用量反応試験,画像の盲検化・無作為化による評価対象原発性副甲状腺機能亢進症の診断が確定し手術が予定されている患者主な登録基準1血清補正Ca値及び血清iPTH値が施設基準値を超えている患者2超音波検査の所見が陰性又は確定困難であった患者主な除外基準1家族性の多腺性副甲状腺機能亢進症が強く疑われる患者2副甲状腺癌の再発が強く疑われる患者(副甲状腺癌の病歴のある患者)3重篤な肝障害又は腎障害を有する患者副甲状腺シンチグラフィの効能に関する臨床試験一覧表試験区分対象有効性安全性概要・試験デザイン有効性及び安全性の確認,無作為化非盲検,多施設第III相原発性副甲状腺機能亢進症54名二次性副甲状腺機能亢進症24名○○有効性,安全性及び有用性の検討,非盲検,多施設試験方法370MBq,600MBq又は740MBqのいずれかの用量の治験薬を投与し,プラナー初期像,SPECT像及びプラナー後期像を撮像する.治験に関与しない読影判定委員がプラナー初期像+プラナー後期像【ブラインド読影I】及びプラナー初期像+プラナー後期像+SPECT像【ブラインド読影II】をブラインドで読影した結果と手術結果を比較し,いずれの用量においても同程度の良好な正確度*が得られることを確認する.9V.治療に関する項目主要評価項目ブラインド読影IIにおける予測病変の平面的位置に関する投与量群ごとの被験者単位での正確度*(*摘出病変と予測病変の平面的位置が完全に一致した被験者の割合)主な副次評価1ブラインド読影IIに基づく有効性項目2ブラインド読影Iに基づく有効性結果370MBq群600MBq群740MBq群全体ブラインド読影II平面的位置正確度79.3%(23/29)65.5%(19/29)82.8%(24/29)75.9%(66/87)(95%CI)(64.6-94.1%)(48.2-82.8%)(69.0-96.5%)(66.9-84.9%)陽性的中率82.1%(23/28)76.0%(19/25)85.7%(24/28)81.5%(66/81)患側正確度96.4%(27/28)86.2%(25/29)92.9%(26/28)91.8%(78/85)(95%CI)(89.6-100.0%)(73.7-98.8%)(83.3-100.0%)(85.9-97.6%)陽性的中率96.4%(27/28)86.2%(25/29)92.9%(26/28)91.8%(78/85)ブラインド読影I平面的位置正確度72.4%(21/29)69.0%(20/29)86.2%(25/29)75.9%(66/87)(95%CI)(56.1-88.7%)(52.1-85.8%)(73.7-98.8%)(66.9-84.9%)陽性的中率75.0%(21/28)76.9%(20/26)89.3%(25/28)80.5%(66/82)患側正確度89.3%(25/28)86.2%(25/29)92.9%(26/28)89.4%(76/85)(95%CI)(77.8-100.0%)(73.7-98.8%)(83.3-100.0%)(82.9-96.0%)陽性的中率89.3%(25/28)89.3%(25/28)92.9%(26/28)90.5%(76/84)b)比較試験各種心疾患患者を対象とした第III相臨床試験199mTc-MIBIと201TlのPlanar及びSPECT像のセグメント分析における一致率は次のとおりである17).99mTc-MIBIPlanar像NRDNRDN655300884263安静時R418457611717SPECT像D01242一致率89.9%(781/869)N233190運動負荷時R8280D0012一致率91.0%(273/300)71596一致率88.4%(1097/1241)4711612670127770一致率89.9%(611/680)N:正常R:集積低下D:欠損299mTc-MIBIと201TlのPlanar及びSPECT像における陽性率(BlindRead)は次のとおりである17).撮像方法薬剤Planar像99mTc-MIBISPECT像99mTc-MIBI90.0%58.3%疾患心筋梗塞89.2%201Tl81.1%50.0%201Tl97.5%58.3%狭心症66.7%10201TlV.治療に関する項目c)国内第III相臨床試験〈心筋血流シンチグラフィによる心臓疾患の診断〉各種心疾患患者464例を対象とした臨床試験の結果,99mTc-MIBIの投与を受けた604件中562件(93.0%)が有用と評価された17).疾患名急性心筋梗塞陳旧性心筋梗塞安静時狭心症労作性狭心症異型狭心症心臓弁膜症心筋症69/76先天性心疾患9/10その他29/34有用/投与件数有用率80/8495.2%212/22096.4%10/1471.4%135/14891.2%14/14100%4/4100%90.8%90.0%85.3%93.0%d)国内追加第III相臨床試験〈副甲状腺シンチグラフィによる副甲状腺機能亢進症における局在診断〉超音波検査での局在診断が困難な原発性副甲状腺機能亢進症患者89名を対象とした臨床試験では,ダブルフェーズ法による副甲状腺シンチグラフィの画像読影結果と手術結果が一致した被験者の割合は,370MBq群79.3%(23/29),600MBq群65.5%(19/29),740MBq群82.8%(24/29),全体75.9%(66/87)であり,いずれの用量においても同程度の良好な感度で病変が検出された.総症例89例中,副作用は63例(70.8%)に87件認められ,主な副作用は,口内苦味感や金属臭60件(67.4%),頭痛5件(5.6%)であった.本品による副甲状腺シンチグラフィの有効性は,国内外の診療ガイドライン3)~6),教科書7)~9),公表論文10)~12)等で支持されている.2)安全性試験該当資料なし(5)患者・病態別試験該当資料なし(6)治療的使用1)使用成績調査(一般使用成績調査,特定使用成績調査,使用成績比較調査),製造販売後データベース調査,製造販売後臨床試験の内容使用成績調査では,5,196例(高齢者2,701例,小児103例を含む)中,1,062例(20.4%)に1,065件の副作用が認められ,内訳は,口内苦味感や金属臭1,060件(20.4%),並びに全身の熱感,浮揚感,嘔吐,血管痛及び口渇がそれぞれ1件であり,大部分の副作用は口内苦味感や金属臭であった.また,心臓疾患を対象とした有効性集計対象5,175例における無効率は0.79%であった.2)承認条件として実施予定の内容又は実施した調査・試験の概要該当資料なし(7)その他該当資料なし合計562/604総症例612件中,副作用は390件(63.7%)に認められ,口内苦味感や金属臭389件(63.6%),発熱1件(0.2%)であった.11VI.薬効薬理に関する項目VI.薬効薬理に関する項目1.薬理学的に関連ある化合物又は化合物群該当しない2.薬理作用(1)作用部位・作用機序99mTc-MIBIの心筋への集積は受動拡散によるものであり,ATP-ase輸送系を介する201Tlとは異なる18),19).心筋による抽出率は約66%と報告されており20),201Tlの約85%に比しやや低値であるが,その初期分布は201Tlと同様に冠血流に比例し,一度心筋内に取り込まれると細胞内に長時間保持され,明らかな再分布はないことが確認されている21),22).細胞内へ入った99mTc-MIBIは負荷電位を帯びたミトコンドリア膜に吸着するが,細胞に何らかの障害があり,ミトコンドリアの膜電位が変化していると細胞内に入った99mTc-MIBIは滞留できず,再び細胞外へ流出すると考えられている23)~25).99mTc-MIBIの細胞内動態(2)薬効を裏付ける試験成績1)心筋血流シンチグラフィ99mTc-MIBIを健常人に投与した場合の各臓器の経時的分布及び心/肺・心/肝比を示す26).健常人の心筋への集積は投与後直ちに始まり,5分後で平均1.4%dose(安静時投与),2時間後でも平均1.1%dose(安静時投与)と心筋によく保持されていた.また,肺及び肝における集積は,経時的に比較的速く減少し,投与5分後の心/肺比は2.0以上,心/肝比も投与1時間後には1.0以上となった.安静時及び運動負荷時投与各3例.12VI.薬効薬理に関する項目ヒトにおける体内分布(%dose)時間安静時運動負荷時安静時運動負荷時安静時運動負荷時安静時運動負荷時安静時運動負荷時安静時運動負荷時臓器心臓肺肝胆のう腎臓膀胱5分1時間2時間1.4±0.41.2±0.31.1±0.31.8±0.11.6±0.11.5±0.11.5±0.90.3±0.10.4±0.21.2±0.70.8±0.60.7±0.48.4±0.62.3±0.90.9±0.22.9±0.61.7±0.30.3±0.31.4±0.76.6±5.93.7±5.70.7±0.81.3±1.01.7±0.89.5±1.16.5±0.75.3±0.98.0±2.84.3±1.13.4±1.27.0±0.810.5±0.55.3±5.91.5±1.36.8±1.53.0±3.915.0±2.114.7±2.114.9±1.330.8±5.331.4±5.832.2±6.44時間0.9±0.21.2±0.10.3±0.30.3±0.50.6±0.50.1±0.21.0±1.40.4±0.44.1±2.02.4±0.92.4±2.30.9±0.315.7±2.132.8±5.324時間0.1±0.10.2±0.1*N.D.*N.D.*N.D.*N.D.0.1±0.10.1±0.20.2±0.3*N.D.0.09±0.2*N.D.15.6±1.332.3±1.4筋肉安静時(脚)運動負荷時ヒトにおける心/肺及び心/肝比時間心/肺比心/肝比(分)安静時運動負荷時安静時運動負荷時52.04±0.132.34±0.450.67±0.311.16±0.31602.49±0.092.52±0.561.11±0.301.67±0.291202.61±0.112.74±0.541.71±0.372.55±0.61*N.D.:検出限界以下2)副甲状腺シンチグラフィ二次性副甲状腺機能亢進症モデルである5/6腎臓摘出ラットにおける99mTc-MIBIの副甲状腺の放射能分布率は,偽手術ラットと比較して2.2倍高かった.また,5/6腎臓摘出ラットにおける副甲状腺の放射能濃度は,甲状腺,血液及び筋肉に比して十分に高く,副甲状腺シンチグラフィにおける99mTc-MIBIの作用を反映していると考えられた.(3)作用発現時間・持続時間該当資料なし13VII.薬物動態に関する項目VII.薬物動態に関する項目1.血中濃度の推移(1)治療上有効な血中濃度該当資料なし(2)臨床試験で確認された血中濃度99mTc-MIBIを健常人に投与後,所定の時間ごとに採血し,血液1mL当たりの放射能を測定し,投与放射能に対する血中放射能(%dose/L)を求めた26).血中からの消失は,投与後5分までの消失の速やかな初期相と,それ以降6時間までの消失の緩やかな後期相の二相性の消失曲線を示した.安静時及び運動負荷時投与各3例.(3)中毒域該当資料なし(4)食事・併用薬の影響該当資料なし2.薬物速度論的パラメータ(1)解析方法該当資料なし(2)吸収速度定数該当資料なし(3)消失速度定数該当資料なし血中放射能99mTc-MIBIの血中クリアランス14VII.薬物動態に関する項目(4)クリアランス99mTc-MIBIの健常人における血中,心及び肝からのクリアランスを安静時と運動負荷時で求めた26).安静時及び運動負荷時投与各3例.1)血中クリアランスT1/2(分)初期相(投与後5分まで)後期相(投与後5分~6時間まで)2)心・肝クリアランス安静時T1/2(時間)心8.5時間安静時0.8分50.9分運動負荷時7.6時間0.9時間運動負荷時1.2分60.3分肝1.0時間(5)分布容積該当資料なし(6)その他該当資料なし3.母集団(ポピュレーション)解析(1)解析方法該当資料なし(2)パラメータ変動要因該当資料なし4.吸収該当資料なし5.分布(1)血液−脳関門通過性該当資料なし(2)血液―胎盤関門通過性該当資料なし(3)乳汁への移行性「VIII.安全性(使用上の注意等)に関する項目」の「6.授乳婦」参照.(4)髄液への移行性該当資料なし(5)その他の組織への移行性「VI.薬効薬理に関する項目」の「2.(2)薬効を裏付ける試験成績」参照.(6)血漿蛋白結合率該当資料なし15VII.薬物動態に関する項目6.代謝(1)代謝部位及び代謝経路該当資料なし(2)代謝に関与する酵素(CYP等)の分子種,寄与率該当資料なし(3)初回通過効果の有無及びその割合「V.治療に関する項目」の「3.(1)〈初回循環時法による心機能の診断〉」参照.(4)代謝物の活性の有無及び活性比,存在比率該当資料なし7.排泄99mTc-MIBIの健常人における尿中排泄を安静時と運動負荷時で求めた26).安静時及び運動負荷時投与各3例.尿中排泄99mTc-MIBIの尿中排泄安静時投与後2.5時間まで18.3%dose投与後24時間まで25.4%dose運動負荷時13.1%dose20.0%dose排泄経路は腎及び肝胆道系であり,投与24時間までに25.4%dose(安静時投与)が尿中に排泄され,その他糞便中にも排泄された26).なお,99mTc-MIBIは体内で分解されることなく排泄される.8.トランスポーターに関する情報該当しない9.透析等による除去率該当資料なし16VII.薬物動態に関する項目10.特定の背景を有する患者「VIII.安全性(使用上の注意等)に関する項目」の「6.特定の背景を有する患者に関する注意」参照.11.その他該当資料なし17VIII.安全性(使用上の注意等)に関する項目VIII.安全性(使用上の注意等)に関する項目1.警告内容とその理由設定されていない2.禁忌内容とその理由設定されていない3.効能又は効果に関連する注意とその理由設定されていない4.用法及び用量に関連する注意とその理由「V.治療に関する項目」の「4.用法及び用量に関連する注意」参照.5.重要な基本的注意とその理由6.特定の背景を有する患者に関する注意(1)合併症・既往歴等のある患者設定されていない(2)腎機能障害患者設定されていない(3)肝機能障害患者設定されていない(4)生殖能を有する者設定されていない(5)妊婦<解説>生殖能力のある婦人に投与する場合,理想的には月経開始日から約10日間がよい27).8.重要な基本的注意診断上の有益性が被曝による不利益を上回ると判断される場合にのみ投与することとし、投与量は最小限度にとどめること。9.5妊婦妊婦又は妊娠している可能性のある女性には、診断上の有益性が被曝による不利益を上回ると判断される場合にのみ投与すること。18VIII.安全性(使用上の注意等)に関する項目(6)授乳婦9.6授乳婦診断上の有益性及び母乳栄養の有益性を考慮し、授乳の継続又は中止を検討すること。<解説>乳汁中へは投与された99mTc-MIBIの総放射能の0.01~0.03%が移行し,その有効半減期は4.49~6.73時間である.また,乳汁中の放射能は投与以後ピークを作らず,時間と共に減少する28).母乳による授乳に関係無く,投与後24時間の間は乳児との接触を5時間以内に制限する29).(7)小児等9.7小児等小児等を対象とした臨床試験は実施していない。<解説>放射性医薬品の小児投与量に関しては数多くの算出法が考案されているが,次式による算出値が最も一般的である30).Y+1小児投与量=成人投与量×(投与量は放射能を示す)<参考>日本核医学会小児核医学検査適正施行検討委員会:小児核医学検査適正施行のコンセンサスガイドライン2020第1部:小児核医学検査の適正投与量.http://jsnm.org/archives/4675/(2022年3月閲覧)(8)高齢者9.8高齢者患者の状態を十分に観察しながら慎重に投与すること。一般に生理機能が低下している。7.相互作用(1)併用禁忌とその理由設定されていない(2)併用注意とその理由設定されていない8.副作用(1)重大な副作用と初期症状<解説>承認後の使用成績調査において認められたもの,あるいは別途自発的に報告されたものである.(Y:年齢)Y+711.副作用次の副作用があらわれることがあるので、観察を十分に行い、異常が認められた場合には適切な処置を行うこと。11.1重大な副作用11.1.1ショック、アナフィラキシー(いずれも頻度不明)ショック及び血管浮腫、呼吸困難等のアナフィラキシーがあらわれることがある。19VIII.安全性(使用上の注意等)に関する項目(2)その他の副作用11.2その他の副作用1%以上0.1~1%未満頭痛、発熱頻度不明蕁麻疹、そう痒感、顔面紅潮、発疹ST変化、徐脈嘔吐、嘔気、悪心血管痛、全身熱感、浮揚感、口渇、けいれん、意識消失、胸痛過敏症循環器精神神経系口内苦味感や金属臭(64.1%)消化器その他<解説>承認後の使用成績調査において認められたもの,あるいは別途自発的に報告されたものである.9.臨床検査結果に及ぼす影響設定されていない10.過量投与設定されていない11.適用上の注意14.適用上の注意〈効能共通〉14.1薬剤調製時の注意14.1.1両頭針を取りつける際、プランジャーロッドを押さないようにすること。14.1.2シリンジ中にごくわずかに気泡が含まれている場合がある。注射液を投与してもこの気泡は通常シリンジ内に残るが、誤って投与することのないよう気泡の位置に注意しながら投与すること。〈副甲状腺シンチグラフィによる副甲状腺機能亢進症における局在診断〉14.2診断上の注意本品による副甲状腺シンチグラフィは、多腺性疾患において全ての病的副甲状腺を検出する能力には限界があることが知られている11)。12.その他の注意(1)臨床使用に基づく情報設定されていない(2)非臨床試験に基づく情報設定されていない20IX.非臨床試験に関する項目IX.非臨床試験に関する項目(分布)99mTc-MIBIをウィスター系ラットの尾静脈より投与すると,血中から速やかに消失し,心臓には投与直後から3時間後まで投与量の1.5%程度が集積し,その滞留性の高さが示された.肺への集積は投与直後でも1%程度であり,その後速やかに消失した.肝臓への集積は投与直後10%程度とやや高いものの,その後の消失は速やかであり,投与3時間後にはほとんど消失した.MIRD法により計算した吸収線量は次のとおりである。吸収線量吸収線量(自社データ)臓全甲状心肺肝胆のう脾臓腎臓(排泄)(mGy/37MBq)臓器安静時運動負荷時0.0890.097小腸0.130.10大腸上部0.340.21大腸下部0.0450.056膀胱壁(mGy/37MBq)安静時運動負荷時0.840.720.920.651.10.720.730.65器身腺臓臓0.140.0940.560.190.110.0880.620.41睾筋骨卵丸0.0490.057肉0.080.11髄0.140.13巣0.52※測定せず(※:DuPont社データ)99mTc-MIBIをウィスター系ラットの尾静脈より投与した場合,尿及び糞便中への累積排泄率は,それぞれ投与後6時間で約14%及び約0.1%,投与後24時間で約19%及び約18%であり,尿及び糞便中への排泄が速やかなことが示された.1.薬理試験(1)薬効薬理試験「VI.薬効薬理に関する項目」参照(2)安全性薬理試験該当資料なし(3)その他の薬理試験該当資料なし(自社データ)21IX.非臨床試験に関する項目2.毒性試験(1)単回投与毒性試験1)テトラキス(2-メトキシイソブチルイソニトリル)銅(I)四フッ化ホウ酸の急性毒性(LD50・mg/kg)動物種ラットイヌ2.5~10mg/kgの間がイヌにおけるおおよその致死量と考えられた.投与経路静注7.26.8雄雌ラットにおけるLD50値は,予想される臨床常用量(0.0083mg/kg)の約800倍,イヌにおけるおおよその致死量(2.5~10mg/kgの間)は,臨床常用量の約300~1200倍の間であり,安全域が広い.・投与形:テトラキス(2-メトキシイソブチルイソニトリル)銅(I)四フッ化ホウ酸の生理食塩液溶液・表示方法:単位重量あたりのテトラキス(2-メトキシイソブチルイソニトリル)銅(I)四フッ化ホウ酸の重量(mg/kg)・動物数:ラット雌雄各10匹,イヌ9匹2)塩化スズ(II)二水和物の急性毒性(LD・mg/kg)31)Snの急性毒性(LD・mg/kg)動物種ラット投与経路LDLD10LD50静注812・投与形:塩化スズ(II)二水和物の10%グルコン酸ナトリウム溶液・表示方法:単位体重あたりのSn元素の重量(mg/kg)(2)反復投与毒性試験(DuPont社データ)塩化スズ(II)二水和物の慢性毒性32)ラットにSnとして5μg/mLを含む飲料水(約36.68μgSn/体重100g/日)を乳離れした時期より与え続けたところ,コントロール群に比し軽度の肝脂肪の変化及び軽度の腎尿細管空胞の変化の出現率が有意に増加した.また,雌においてわずかに寿命が短くなった.しかし,成長率,心臓重量,血液及び尿検査所見,血圧,腫瘍発生率,その他の病理学的所見にほとんど影響は見られなかった.(3)遺伝毒性試験該当資料なし(4)がん原性試験該当資料なし(5)生殖発生毒性試験該当資料なし(6)局所刺激性試験該当資料なし(7)その他の特殊毒性該当資料なし22X.管理的事項に関する項目X.管理的事項に関する項目1.規制区分製剤:処方箋医薬品(注意-医師等の処方箋により使用すること)有効成分:該当しない2.有効期間有効期間:製造日時から30時間3.包装状態での貯法室温保存4.取扱い上の注意20.取扱い上の注意放射線を安全に遮蔽できる貯蔵設備(貯蔵箱)に保存すること。放射性医薬品につき管理区域内でのみ使用すること.使用に際しては放射線を安全に遮蔽して行うこと.製品と包装(放射能量)の区別の目的から,フランジキャップに製品別の色を用いており,製品名の略称とMBq数の印字がされている.5.患者向け資材患者向け医薬品ガイド:なしくすりのしおり:なしその他の患者向け資材:狭心症と心筋梗塞,心筋血流シンチグラフィを受ける方へ,アデノシン負荷心筋血流シンチグラフィを受ける方へ,核医学検査を受ける方へ(PDRファーマ株式会社ホームページhttps://www.pdradiopharma.com/hcw/medSupport/imagedb/参照)6.同一成分・同効薬(1)同一成分薬・カーディオライト®第一(2)同効薬1)心筋シンチグラフィ用剤として・塩化タリウム(201Tl)注射液・テトロホスミンテクネチウム(99mTc)注射液2)心プール/心RIアンギオグラフィ用剤として・テクネチウム人血清アルブミン(99mTc)注射液・ピロリン酸テクネチウム(99mTc)注射液・テトロホスミンテクネチウム(99mTc)注射液・人血清アルブミンジエチレントリアミン五酢酸テクネチウム(99mTc)注射液3)副甲状腺疾患診断薬として・塩化タリウム(201Tl)注射液23X.管理的事項に関する項目7.国際誕生年月日1987年12月9日8.製造販売承認年月日及び承認番号,薬価基準収載年月日,販売開始年月日製造販売承認年月日:1993年4月2日承認番号:20500AMZ00154薬価基準収載年月日:259MBq/0.86mL/シリンジ370MBq/1.23mL/シリンジ600MBq/2.0mL/シリンジ740MBq/2.47mL/シリンジ販売開始年月日:1993年6月7日2016年12月9日2005年7月8日1993年5月28日2005年7月8日9.効能又は効果追加,用法及び用量変更追加等の年月日及びその内容効能又は効果,用法及び用量の追加:2010年2月5日,副甲状腺シンチグラフィ10.再審査結果,再評価結果公表年月日及びその内容再審査結果:2001年12月10日11.再審査期間該当しない12.投薬期間制限に関する情報該当しない13.各種コード販売名(包装)カーディオライト®注射液第一259MBq/0.86mL/シリンジカーディオライト®注射液第一370MBq/1.23mL/シリンジカーディオライト®注射液第一600MBq/2.0mL/シリンジカーディオライト®注射液第一740MBq/2.47mL/シリンジ14.保険給付上の注意該当しない厚生労働省薬価基準個別医薬品コードレセプト電算処理HOT(9桁)番号1247145024300440D40264300440D40261169751024300440D20234300440D20231143669024300440D10274300440D10271169768024300440D30204300440D3020システム用コード622471401620002927644300008620002928収載医薬品コード(YJコード)24XI.文献XI.文献1.引用文献1)JonesAGetal.JNuclMed.1982;23:16-17(abstract).2)DuprasGetal.JNuclMed.1987;28:654-655.3)BilezikianJPetal.JClinEndocrinolMetab.2002;87:5353-5361.(PMID:12466320)4)AmJKidneyDis42Suppl.2003;3:S127-129.5)NephrolDialTransplant15Suppl.2000;5:39-57.(PMID:11073276)6)日本透析医学会雑誌.2006;39:1435-1455.7)Harrison’sPrinciplesofInternalMedicine17thed,McGraw-HillNewYork,20088)CecilMedicine23rded,SaundersPhiladelphia,20079)WilliamsTextbookofEndocrinology11thed,SaundersPhiladelphia,200810)DenhamDWetal.JAmCollSurg.1998;186:293-305.(PMID:9510260)11)RudaJMetal.OtolaryngolHeadNeckSurg.2005;132:359-372.(PMID:15746845)12)SeehoferDetal.ArchSurg.2004;139:1331-1338.(PMID:15613292)13)BailletGYetal.JNuclMed.1989;30:38-44.(PMID:2642955)14)竹石恭知ほか.核医学.1991;28:297-300.(PMID:2046186)15)汲田伸一郎ほか.核医学.1991;28:591-597.(PMID:1895555)16)今井嘉門ほか.核医学.1992;29:695-699.(PMID:1640655)17)鳥塚莞爾ほか.核医学.1991;28:1447-1462.(PMID:1838397)18)MeerdinkDJetal.JNuclMed.1989;30:1500-1506.(PMID:2527973)19)MaublantJCetal.JNuclMed.1988;29:48-54.(PMID:3335927)20)MousaSAetal.AmHeartJ.1990;119:842-847.(PMID:2138845)21)MousaSAetal.JNuclMed.1987;28:619-620.22)OkadaRDetal.Circulation.1988;77:491-498.(PMID:3338137)23)KonnoNetal.CanJPhysiolPharmacol.1991;69:1705-1712.(PMID:1666537)24)CarvalhoPAetal.JNuclMed.1992;33:1516-1522.(PMID:1634944)25)CranePetal.EurJNuclMed.1993;20:20-25.(PMID:7678396)26)久保敦司ほか.核医学.1991;28:1133-1142.(PMID:1839318)27)RecommendationsoftheInternationalCommissiononRadiologicalProtection(AdoptedSeptember17,1965)ICRPPublication9,1966:p1128)RubowSetal.EurJNuclMed.1994;21:144-153.(PMID:8162938)29)HardingLKetal.EurJNuclMed.1995;22:BP17.30)(社)日本アイソトープ協会医学・薬学部会核医学イメージング規格化委員会.Radioisotopes.1988;37:627-632.(PMID:3222473)31)McRaeJetal.JNuclMed.1974;15:151-155.(PMID:4813221)32)SchroederHAetal.JNutrition.1968;96:37.2.その他の参考文献1)放射性医薬品基準.厚生労働省告示第八十三号(平成二十五年三月二十九日)2)(社)日本アイソトープ協会編集.アイソトープ手帳,丸善東京,2011.3)USP35-NF30(U.S.Pharmacopeia-NationalFormulary)2012.25XII.参考資料XII.参考資料1.主な外国での発売状況Technetium(99mTc)Hexakis(2-Methoxy-IsobutylIsonitrile)Injectionは,現在欧米各国ほか多くの国で発売されている.またUSPにもTechnetiumTc99mSestamibiInjectionの名称で収載されているので参考にされたい.2.海外における臨床支援情報小児等に関する記載本邦における使用上の注意「小児等」の項の記載は以下のとおりであり,米国のprescribinginformationには川崎病に関する記載がある.9.7小児等小児等を対象とした臨床試験は実施していない。出典記載内容米国のprescribinginformation(2019年12月)Safetyandeffectivenessinthepediatricpopulationhavenotbeenestablished.NoevidenceofdiagnosticefficacyorclinicalutilityofCardiolitescanwasfoundinclinicalstudiesofchildrenandadolescentswithKawasakidisease.26XIII.備考XIII.備考1.調剤・服薬支援に際して臨床判断を行うにあたっての参考情報(1)粉砕該当しない(2)崩壊・懸濁性及び経管投与チューブの通過性該当しない2.その他の関連資料シリンジ入り製品使用方法1シールを取り,鉛容器の蓋をはずす.2シリンジが鉛容器に入ったままの状態でプランジャーロッドをねじ込む(図1).3プランジャーロッドを持って鉛容器から取り出す(図2).4シリンジの先端のゴムキャップをはずし,両頭針の短い方を取りつける.このとき長針側先端のカット面が投与時に上を向くように取りつける(図3).5患者に投与する(図4).〔注意事項〕○両頭針を取りつける際,プランジャーロッドを押さないようにして下さい.○シリンジ中にごくわずかに気泡が含まれている場合があります.注射液を投与してもこの気泡は通常シリンジ内に残りますが,誤って投与することのないよう気泡の位置に注意しながら投与して下さい.〔廃棄の方法〕注射針にカバーをつけた後,針をはずす.次にプランジャーロッドを取りつけた時と逆の方向に回し,取りはずす.フランジキャップを回して取りはずし,シールドからシリンジを抜取り廃棄する.27