Cardiovascular Imaging 心臓イメージング
心臓イメージングでは、心筋の血流・心臓の機能・交感神経・心筋の糖代謝など、心臓のさまざまな状態を画像で確認することができます。検査の目的応じて、使用するお薬や検査方法(手法)が異なります。
心筋血流シンチグラフィ
検査の目的
主に、血液の流れが不足している心臓の筋肉(心筋)の場所や、治療により心臓の機能が回復する可能性があるかを調べるための検査です。
お薬の体内での働き
心筋に集まる性質をもったお薬を注射し、心筋にどの程度お薬が取り込まれたかを専用のカメラで撮影して画像化します。
検査でわかること
心筋の虚血、壊死の範囲、重症度を確認できます。この他、心臓のポンプとしての働き(心機能)も検査できます。
以下は、心筋血流シンチグラフィで得られた画像です。心筋へお薬がどのくらい集まっているかを、負荷時と安静時の画像を比較して診断します。心臓に負荷をかけた時の画像では、白い矢印部分の血流低下が疑われます。

「心筋血流シンチグラフィを受ける方へ」より転載
心機能検査
検査の目的
心臓のポンプ機能(血液を送り出す力)を調べる検査です。
お薬の体内での働き
お薬が血液とともに心臓を通過する様子を専用のカメラで撮影して画像化します。
検査でわかること
心臓の大きさや壁の動き、心臓のポンプとしての働き具合を確認できます。
心臓交感神経機能検査
検査の目的
心臓の働きを調整する「交感神経」の状態を調べる検査です。
お薬の体内での働き
交感神経に集まりやすいお薬を使い、交感神経の活動状態を専用のカメラで撮影して画像化します。
検査でわかること
心臓での交感神経の分布や活動の強さを確認できます。
以下は、心臓交感神経機能検査(心シンチグラフィ)で得られた画像で、心臓(赤丸部分)にお薬がどのくらい集まっているかがわかります。Aの正常例では心臓にお薬が集まっています(明るくみえる)が、Bの心不全症例では交感神経の働きが変化してお薬が心臓にとどまりにくくなり、暗い色になります。

「心臓交感神経画像検査;MIBG心シンチを受ける方へ」
心筋糖代謝検査
検査の目的
心臓の筋肉(心筋)がどれだけ糖を使ってエネルギーを作っているかを調べる検査です。
お薬の体内での働き
糖に似た性質を持つお薬を注射すると、糖代謝が活発な心筋にお薬が集まり、専用のカメラで撮影して画像化します。このため、検査前は糖分の摂取制限が必要な場合があります。
検査でわかること
心不全や虚血性心疾患の患者さんで、心筋がまだ生きていて治療の効果が期待できるかを調べたり、心臓に炎症性の病変があるかどうか確認できます。
対象となる疾患
- 狭心症
- 心筋梗塞
- 心房中隔欠損症
- 弁膜疾患
- 動脈瘤
- 大動脈炎症候群
- シャント疾患
- 脚ブロック
- 高血圧症
- 心不全
- 冠不全(疑い)
- 動脈硬化症
- 僧帽弁狭窄
- 心筋症
- 急性心筋梗塞
- 陳旧性心筋梗塞
- 安静時狭心症
- 労作性狭心症
- 異型狭心症
- 心臓弁膜症
- 先天性心疾患
- 虚血性心疾患
- 川崎病
- 冠不全
- 不整脈
- 右室肥大
- 弁膜性心疾患
- 左脚ブロック
- 冠動脈疾患
- 左室機能低下
- パーキンソン病
- レビー小体型認知症
- 大型血管炎の診断における炎症部位の可視化
- 心サルコイドーシス(疑い含む)における炎症部位の可視化