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ミオMIBG®-I123注射液

このコンテンツは医療従事者向けの内容です。

ミオMIBG®-I123注射液

ミオMIBG®-I123注射液

・心臓交感神経を画像化し、分布と密度および機能の評価に役立ちます。
・心不全・虚血性心疾患・糖尿病性心筋障害などの心臓疾患の診断ができます。
・神経芽腫、褐色細胞腫の診断に役立ちます。
・パーキンソン病、レビー小体型認知症の診断の効能・効果が追加されました。

放射性医薬品基準

3-ヨードベンジルグアニジン(123I)注射液

基本情報

  • 販売名

    ミオMIBG®-I123注射液

  • 承認年月日

    1992年10月2日

  • 承認番号

    20400AMZ01122000

  • 再審査結果公表年月

    2001年12月

  • 薬価基準収載医薬品コード

    4300437 A 1029

  • 包装単位

    111MBq(1.5mL)[1シリンジ]

交感神経終末におけるノルアドレナリンとMIBGの動態

交感神経終末では血中のチロシンからNAが生合成され、NA貯蔵顆粒に貯えられます。刺激によりNAがシナプス間隙に開口分泌され、一部は心筋細胞膜のカテコールアミン受容体に結合して生理活性を発現しますが、放出されたNAの約80%は特異的な取り込み機構であるアミンポンプ・uptake-1により再び交感神経終末のNA顆粒内に貯えられます。またNAはカテコール-O-メチル転移酵素(COMT)やモノアミン酸化酵素(MAO)といった酵素により代謝されます。一方、NAの生理的アナログであるMIBGも交感神経終末において取込・貯蔵・放出等、NAと質的に同様の挙動を示しますが、COMTやMAOといった代謝酵素による代謝をほとんど受けません。また、MIBGは心筋細胞膜のカテコールアミン受容体とは結合しません。このことはMIBGが交感神経受容体のイメージング剤ではないことを意味しています。

 

紹介した症例は臨床症例の一部を紹介したもので、すべての症例が同様な結果を示すわけではありません。

レビー小体病における心臓交感神経の変性・脱落とMIBG集積

パーキンソン病やレビー小体型認知症などのレビー小体病における心臓交感神経では、抗チロシンハイドロキシラーゼ(TH)抗体
陽性線維が特異的に変性・脱落しており、このことがレビー小体病におけるMIBG集積低下の病理形態学的な根拠と考えられてい
ます1)
1)  Orimo S, et al. Acta Neuropathol. 2005; 109(6): 583-588.

レビー小体病及び類縁疾患の症例所見

同一疾患のTH免疫染色・MIBG心シンチグラフィ・ドパミントランスポーターPETの画像。TH免疫染色による抗TH抗体陽性線維がみられるアルツハイマー型認知症(AD)ではMIBGが集積しているのに対し、抗TH抗体陽性線維の変性・脱落が起きているレビー
小体型認知症(DLB)ではMIBG集積の著明な低下が認められます。パーキンソニズムを呈する疾患のうち、DLBと同じレビー小体
病であるパーキンソン病(PD)は抗TH抗体陽性線維の変性・脱落がみられMIBG集積の著明な低下が認められるのに対し、進行性
核上性麻痺(PSP)、多系統萎縮症(MSA)では抗TH抗体陽性線維がみられMIBGの集積低下は認められません。

関連資料

患者さん向け検査解説 以下よりダウンロードしてご利用いただけます。

MIBG心シンチ(パーキンソン病,認知症)指導箋

MIBG心シンチ(心不全) 指導箋

 

 

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特定の臓器に集まる化合物などにRIを結合させ、RIから出るガンマ線(放射線の一種)を画像化またはグラフなどにして病気の診断や組織の機能検査に用いる医薬品です。